北海道旅行記
2019/12/12から12/14までの二泊三日、私と母の二人で北海道旅行に行ってきました。
【一日目】北海道開拓の村-大通公園-海空のハル
[06:00-]
5時起きで仙台空港へ。茶をしばきながら母を待つ。
朝8時発の飛行機だったので、出張のサラリーマン達で激混みでした。時間に余裕があるならもうちょっと遅い飛行機でもいいかもしれないです。
新千歳空港に到着後、お土産を見繕ってから札幌へ。なぜかあったスターウォーズ。
[10:00-]
チェックインの時間ではないので、まず荷物を預かってもらいJRで新札幌駅へ。
新札幌駅からはバス移動。北海道開拓の村へ。到着後すぐに昼食をとりました。
私が食べたのは屯田兵定食。追加でいももち。美味しかった。
そして食べている間に雪が降ってきました。
[12:00-]
食堂を出たらそこは雪国でした。(マジで)
30分くらいでKONOZAMAなの流石よね、と早くも試される大地の洗礼を浴びた我々。
帰路を心配しつつ各建造物を見学。人がいなかったので撮影が捗ります。それにしても寒い。
撮っている場所からもうお察しですが、「北海道と言えば開拓だよね!」と乗ってくれた母に感謝、金カムよく知らないのに。
二時間の滞在後、札幌に戻る。
[15:00-]
ホテルにチェックインし、すぐに出発。
母が一番に希望したミュンヘン・クリスマス市を見に大通公園へ。イルミネーションが綺麗でした。
ガッツリ食事は摂りませんでしたが、チョコレートドリンクやホットワインなどは色々飲みました。デンメアティーハウスの紅茶を試飲したらおいしくて思わず購入。フルーツガーデンが美味……。
あるお店にプーチン大統領のマトリョーシカがあったのが印象的。
[19:00-]
夕食は「海空のハル」にてチセで食事。
白老の方々に監修してもらったとのことで、一部の衣装は着ることができました。衣装はもちろん、灰かきなどの道具を実際に触れるので興奮。置いてある本は市場では入手できない物なのでさらに興奮。
チセで食べれる「アイヌの伝統食セット」は左からチタタプ・チポロシト・ユク・カムイトノト・オハウです。チタタプとオハウは鮭でした。
母は"カムイトノト"ではなく、ノンアルコールの"ピヤパの甘酒"を選択。全部めっちゃおいしい(食レポできない感)。
チセの利用時間は1時間だけなので、席を移動し追いチタタプとルイベを注文。これもおいしい。
木曜夜だからってのもありますが、店内は静かで全体的に非常に落ち着いた雰囲気。チセ関係なくまた行こうと決意。
【一日目感想】
歩数20,000歩はヤバい。
【二日目】二風谷コタン
[09:00-]
一日目で雪&路面凍結で悩んだけれど、レンタカーで二風谷へ。輪厚のSAが綺麗だしお土産とかいろいろあったので助かりました。
SAで買った白熊ガラナに頭をひねりつつ二風谷へ。
二風谷アイヌ文化博物館に行って色々見てきました。
シーズン外だからほとんど貸し切り状態でしたね最高か。
個人的にはメノコイタが想像以上に大きくて驚愕。また、アイヌ文化展とかではほとんどお目にかかれないアイヌ民族の墓標とかを観れて最高でした。舞踊とかはよく目にできるけれど冠婚葬祭は本でしか見れなかったので。
船には乗ることもできました。櫂が重い……。
アイヌ文化のクイズに挑戦しましたが、100点でした。どんなもんだい。
「二風谷アイヌ文化博物館」すぐ近くにある「平取町アイヌ文化情報センター」に行くと、藤谷るみ子さんがちょうど着物を作っていらっしゃる最中でした。
藤谷るみ子さんはアットゥシ織の工芸家さんです。ゴールデンカムイではチカパシの手甲と脚絆を手がけていらっしゃる方で、作品のマタンプシやコースターがとてもきれいです。アイヌ展ではよく栞をお見かけしています。レジの対応をさせてしまうのが畏れ多い……。
センターでは体験学習もできますが、そもそも二風谷に行けるかどうかが分からなかったので予約とかも一切していなかったんですよね。次来るときは予約して体験しよう……。
さらに近くの「北の工房 つとむ」に行くと、店主の貝澤徹さんにお会いできました。
貝澤徹さんはさっぽろ駅地下にあるシマフクロウのオブジェも手がけている方で、ぶっちゃけまさかお会いできるとは思っていなかったです。
このオブジェですごいのが木で作っているにもかかわらず自然に布が捲れているこの造形です。ファスナーの間から覗く文様がほんとすごい(語彙力)。
大英博物館にも展示される作品を作ってらっしゃる方でして、お会いできるとは本当に思ってなかったので大興奮でした。やばい(語彙力)。ゴールデンカムイのキロランケのマキリも作った方なのでやばい(語彙力)。
とにかく素敵な方で、工房も見せていただきました。使っている工具の持ち手にもアイヌ文様を彫っていらっしゃっていて、自分の手に会うように彫っているとのことでした。昔から木で色々作るのが趣味な母も工具に大興奮。
製作途中三日目のイタもあり、どう作っているのかと説明していただきました。
ろくろであんなに綺麗に平らにしていくのかすごい……。デザインのデッサンも置かれておりうひょおおおおおお。です。
工房の一角にはゴールデンカムイのコーナーがあり、作者野田サトルさんのサイン入り全巻や声優さんたちとのお写真、グッズやスケベ過ぎるマタギペンとかスケベ過ぎるマタギペンとかがありました。
畏れ多すぎて写真を撮るのを躊躇していたところ、貝澤さん手ずから表紙をめくって写真を撮らせてくださいました、もっと畏れ多すぎてヤバス。
「誰が好きなの?(おおお尾形です)尾形かぁやっぱり尾形だね、まだ生きてる?(いいい生きてます)」と非常に和気あいあいとお話をしてくださいました。
ゴールデンカムイ好きが工房に訪れるのは一か月ぶりとのことで、ブームが去ってしまったかと思っていたとのこと。アニメ3期始まる前に来た私ナイスか。
貝澤さんが制作したキロランケのマキリとアシリパのマキリも拝見できました。触らせてくださったので畏れ多くも触ってきました。
アイヌのマキリの鞘は、内部をくり抜いて作っているとのこと。
実際抜いて見せてくださいましたが、鞘の空間が刃に沿って作られている間切り包丁等とは違い、刃と鞘の空間が広くなっています。これはいくら本を読んでも展示品を眺めても気づかなかったし、実際作っている方から説明されないと分かりませんでした、百聞は一見に如かずとはこのこと。ものすごく貴重な体験です。
お店で色々購入してお邪魔しました。今度はイオマンテを観れる時期&マキリとかイタとか売っている時期に行こう……。
[14:00-]
アイヌ料理を提供しているランチハウスBEEは営業"期間"外でした。忘れていた私バカス。ならばと近くのドライブインユーカラで鍋焼きうどんを注文、おいしいかった……温かさが臓腑に染み渡ります。
食後はふらふらと周辺を見てから札幌に。時期が悪く、陽が落ちて路面が凍結する前に戻りたかったので、時間が制限されてしまったのが反省点です。
[17:00-]
ホテルに戻り、夕食のためパセオへ。
「ミルク&パフェ よつ葉ホワイトコージ」で夕食のパフェを食しました(夕食とは)。
母は「よつ葉の白いパフェ」を注文し、更に生クリームをトッピングするという暴挙を行っています。流石です。
札幌と言えば"しめパフェ"ですが、さすがにすすきのの専門店まで行って並ぶまでの気力体力はありませんでした、次回頑張ります。
帰りに「北海道どさんこプラザ」にて家族へのお土産を購入。
美味しかったです。
【二日目感想】
畏れ多すぎて挙動不審。
【三日目】小樽
[09:00-]
早めにチェックアウトし、小樽駅へ。
コインロッカーに荷物を預け、観光バスに乗ってメルヘン交差点に向かいます。
まだ10:00ということもあり、ルタオ2階のカフェは空いていました。早速ケーキセットを注文。
ぺろりと完食。
1階でお土産を購入していたら時刻は11:00に。よし昼食だ。
ポセイ丼の漬け丼が好きなんですよ。
量はガッツリしていないので、スイーツを食べた直後でも十分堪能できます。買い食いもイケる。(ザンギ食べました)
食べまくった後は北一硝子を見たりお酒の試飲をしたりと。
一日目「海空のハル」でも飲んだカムイトノトがあったので購入。ラベルのアイヌ文様が綺麗です。
なぜかこちらも見つけたので購入。
食べてもいいオソマです。今度食べます。
ショッピング後は小樽運河に移動しました。べちゃべちゃの雪道なので転びはしませんが疲れます。
流石に船は乗っている人が少なかったです。
小樽にはちらほら人力車があるのですが。歩くのが疲れていたり、観光案内してもらいたかったりするにはもってこいです。
今回声をかけてくださった俥夫さんは夛田航太さん。
人力車は初めてです。今まで「揺れすごそう」とか「道中話聞くのがめんどくさい」とか思っていたコミュ障極致の私でしたが、考えを改めます。ものすごく面白かったです。
すぐに帰りの電車時刻や観光済みの場所を考慮し、最適な観光ルートを提案してくれました。ぶっちゃけ私だと母の体力考えずに徒歩移動キメそうだったのでありがたかったです。
45分の北運河観光コースを依頼。お尻にホッカイロを置き、二重に毛布を掛けてもらい出発。
観光地としての運河はすでに見たので、人力車で案内してもらうのは「本来の運河」である北運河。地元の方以外、歩いている観光客は誰一人としていません。
明治に発展を遂げた小樽の歴史、そして観光用に縮小された運河と、現在も船舶する北運河や、小樽市指定歴史的建造物のお話など、丁寧に説明してもらいました。母はブラタモリでタモさんが歩いた所だと感動しきりでした。
保存修理工事のため長期休館中の旧日本郵船(株)小樽支店。そういえば前回小樽に来た時も中に入れなかったな……。
工費は明治37年当時の金額にして約6万円だったとのこと。当時の1円を現在の2万円とすると……よくわかんないんですけどすごい金額だなぁ。
そこで仮に「明治時代の1円=現在の2万円」として、当時の品物はいくらぐらいだったのかを計算してみましょう。当時の「1銭」が、現在の「200円」となります。
やっぱよくわからないけれどすさまじいなぁ。
北運河や旧日本郵船(株)の前で写真を撮ってもらい(これがまたいいアングル)、ぐるりと観光した我々。途中、我々がめっちゃアイヌ文化観光したことを話すと、小樽の観光に加え北海道の地名についてお話してくれました。
そんなこんなで時間はあっという間に過ぎてしまい、名残惜しくもしっかり観光できた満足感からホクホク顔で帰路につきました。人力車はいいぞ。
[15:00-]
小樽から新千歳空港到着。 締めのお土産を買い、キャリーを預けて空港内を散策しました。このあたりで母の体力が限界に。
混む前にと保安検査も済ませ、ロイズのパンを食べながら(食いすぎ)充電。新千歳空港は無料充電スペースがいくつもあるので助かります。
17:30の飛行機に乗り、仙台へ。機内はガラガラ、あまり人がいませんでした。
【三日目感想】
どう考えても食べすぎ。
ホテルについて
二泊三日お世話になったのはここ、
今年5月に開業しただけあって、非常に綺麗なホテルでした。
泊まった部屋はスーペリアコーナーツイン。アメニティは充実しているわ、目の前に北海道大学が見えるわ、ベッドは広いわでナイスチョイス。
ちなみに大浴場があるタイプのホテルなので広々と入浴できます、湯温はぬるめでゆったり浸かれる。あとコーヒー美味しい。セキュリティも安心。
ここしばらく泊まったホテルの中では断トツに快適でした。次回もここを利用したい。
総評
全体的にアイヌ文化観光がメインになりました。母も私もアイヌ文化が好きなのに加えて、私がゴールデンカムイにはまっているのが原因です。おそらく北海道旅行としてはかなりマイナーな観光プラン。札幌の時計台とかも見ていなかったし。
そのアイヌ文化観光も、この時期ではなく夏場であればもっと賑わっていただろう、と感じるところが多く、タイミングの悪さが否めませんでした。次回リベンジです。
しかし時期が微妙だからこそ、観光客も少なく、路面の凍結も少なかったので、とても動きやすい旅行だったと思います。利用したJRのほとんどで座れたのはデカい。各施設も空いているので展示品もじっくり眺めることができ、説明も独り占めすることができます。この時期はこの時期で十二分にアリ。
次は妹と白老や阿寒湖アイヌコタン、網走監獄や旭川の北鎮記念館にも行ってみたいのですが……無理ない程度に計画します。
一番の反省点
家族へのお土産(お菓子関係)をあまり買っていなかった。(ごめん妹)
余談
今回の旅行の費用は
往復航空券(ANA/仙台-新千歳)+京王プレリアホテル札幌(二泊三日)で
一人35,000円でした。個人的にはリーズナブルだと思います。
尚、JRなどの更にかかった交通費は計算していません。
最後に自分用に買ったお土産。
絶対次はマキリをお迎えしたい。